<第4話> 前半
4日目(3/12)(晴れ)
Paparoa 国立公園→Punakaiki Beach キャンプ場
6時ごろに目が覚める 目覚めてびっくり。頭から被っていた
ツェルトの上に、明け方の冷気と岩屋の天井からの滴(しずく)で
水たまりが・・・!地べたで寝るのは(自分にとって)初めての体験だ。
平たく見えた地面は、意外にゴツゴツしていて、おまけに、薄いロール
マット1枚では、お世辞にも寝心地が良いとはいえない。
でも、ローソク1本のほのかな明かりで過ごした大洞穴での一夜は・・・
(これこそ、アドベンチャー、サファリー!)感動もの。全く得がたい経験だった。
「トキ-、タミ-、Wake up 起きて! Coffee is Ready モーニング、コーヒーでき
たよ。」ガイドのルースの声。 時計を見ると7時だ。でも、まだ薄暗い。
さぁーて、先に朝飯を食べるとするかー。顔を洗うのは、ちょっと面倒くさい。
(簡易トイレも、川も少し離れているし・・・。)朝食たべた後、灌木に吊してあった
生乾きの衣類、靴下を取り込みに行く。
濡れた靴を履く。「おー!のー! びしょびしょだー!」
(焚き火の周りに並べて置いたのに・・・。)
みな顔を見合わせながら、グショグショの冷たい靴に足を入れる。
それでなくても、寝起きの悪いエマちゃん、気の毒に・・・。
「今日は天気よくなるよ。川の水も大分引いたし・・・。それに3時過ぎには、
パナカイキ、ビーチキャンプ着だよ。あそこに行けば、熱いシャワーもあるし、
美味しい食事も作れる。それにベッドの上で眠れるよ。みんな元気出して!」
・・・とガイドのルース。
8:30am ボールルーム・オーバーハング発
(張り出し岩の下のダンスホール=立派な名前だネ)
野営した場所を、元通りに、きちんと後片づけて、出発する。ルースの言った
通り、川の水かさは、ぐーんと減っていた。 「なんだこれ!昨日の苦労は一体
何だったのだ?」 「タミー、これがニュージーランドなの。3日のうち2日は雨が
降るのよ。でも雨が止んだら、じきに水は引くのよ」。
・・・(う〜ん、と言うことは、明日は絶対に晴れる・・・と、彼女が確信した上で
の決行だったのか・・・。)歳は、若いが、どうして、どうして、なかなかヤル〜ぅ。
さすがルースは、プロのガイドだ。
メンバーに絆が芽生え始める
水かさが減ったものの、まだ危険だとルースが判断。 きのうと同様に、3人
づつ組になって川を渡ることに。自分は、ジョアンとルースに、両脇をかかえて
もらって、渡渉する。しかし、どう見ても、情けない格好だよ。自分は、はたから
見ると、「遭難救助された人間」みたいに見える。なんでこうなるの〜?
日本男子が?NZでの、このような本格的なRiver Crossing渡渉は、自分には
初めてだった。ロープは使わない。必ず3人が一組になって、肩を組んで渡る。
体力の無い者を真ん中に挟んで川を渡る。川の流れ(水圧)は見かけより相当強い。
流れに抗って歩くには、かなり体力を要する。それが出来る4人の外人パワーには
降参してしまった。まさに脱帽!到底、日本人には太刀打ちできない。知らぬが仏。
とんでもないツアーに参加したもんだ・・・汗。
絶妙なチームワークで危険地帯を脱出する 1人では決して出来ないことを、
ルースの強いリーダーシップと固いチームワークでやり遂げた。漸く緊張感から
解放されて、ホッとする。緊急時には結束して誠に頼りになる仲間達だ。・・・でもネ、
(チーム内に)全く問題が無かったわけではない。
チームの内情を少々
もともと、このチームは、 国籍も年齢もバラバラの寄り合い所帯だ。その上、
リーダーが歳若い女性と、きている。(前にも書いたが、初めてルースに会った時、
こんな若いねえちゃんに、外人部隊を束ねるだけの資質があるとは、とても思え
なかった・・・。)
たった6人のパーテイでも、四六時中、顔をつき合わせていると、当然、衝突も
起こる。同じ英語圏ということが、かえって災いとなって、人生観から、意見の対立
も起こる。(自分は、英語わからないから、何言われてても、全然平気・・・
ノープロブレムだったけど)。トキは多少英語わかるので、負けずに応戦したりして
いた。カナダ人フレッドは、今までに、2度離婚している。しかも、結婚8年目に必ず
離婚に至ると言う。このフレッドに対する女性たちの風当たりは、厳しかった。
ジョアンとガイド嬢のルースの間にも、たまに、不協和音が流れた。
恐怖のFox River Caves 洞窟探検
「洞窟の探検しない?ここからすぐだし、エクサイティングだよ。」ルースが先頭を
きって川岸を登りだす。ところがどっこい。渓谷の川縁の登りは、思ったより
キツ〜イ。苔むした滑りやすい岩石の上を急登するはめになった。おまけに
鍾乳洞だ。洞窟内はヘルメットが必要だ。足もとは凸凹しているから、うまく
バランスをとって歩かないと危険だ。岩から岩へと飛び移る箇所も、
数ヶ所あった。頭上には、ニョキ、ニョキと無数の石筍(鍾乳石)が突き出て
いる。おまけに内部は真っ暗だー!離れないように、必死に、くっついて行く。
身の軽いトキはOKだが、目方で優る自分には・・・結構大変だった。
エマちゃん動けなくなる ルースのあとに続いていたエマが、岩場で立ちすくむ。
あと一歩が、どうしても出ないのだ。(後で聞いたら、高所恐怖症とのこと。
プラス閉所恐怖症もあるのかも)。こういう時には、タフガイ、フレッド君の
お出ましだ。
(この旅は、怖いことばっかり・・・モーいやだ〜!・・・でも、癖になりそう・・・!)
エマちゃん大声上げて泣く 無事に洞窟から戻ったエマちゃん。
緊張が解けてホッとしたのか、突然ワッと泣き出す。ジョアンは、泣きじゃくるエマ
を優しく抱いて慰めていた。(エマちゃん、よく頑張ったね)
トキの足に異変が起こる
昨日の十数ヶ所の度重なる渡渉は、私たちの足にかなりのダメージを与えた。
足がおかしくなった。トキも自分も、重〜いザックを背負って、歩きに歩いた。
山を歩き、川を渡り、洞窟内を歩き、・・・・ここまで無事に来れたのは奇跡に近い。
・・・・でも、この時点で、既にトキの足に異変が起きていた。
(彼女は決して弱音を吐かないので)自分は知る由も無かった。
・・・正直、情けないけど、自分のことで精一杯だったからナ〜。そのトキが、足の
痛みを訴え始めたのだ。
2時 Inland Park Track 登山口に、やっと帰り着く
昨日とは打って変わって、ピーカンの晴天。漸く川向こうに停めておいた
ミニバンが見えてきた。最後の渡渉(10数回目)を終える。ヤーレヤレ・・・
やっと到着。(本当にご苦労さま!)
休む間もなく、昼食準備。それから、皆にならって、ブーツを脱ぐ。どてっと地べた
にすわって、両足を投げ出す。あーいい気持ち!待望の一服。・・・フ〜。
暑いのと疲れ過ぎで、食欲が無い。でも、食べなきゃ〜。食事がすむと、再び、
ルースの檄が飛ぶ。濡れたブーツを、ミニバンのルーフ(屋根上)に、並べてネットで、
固定する。 さぁ〜、パナカイキ・ビーチ・キャンプへ向けて出発だ!
車で移動だから、楽チンだ。うれしい。
(続く)
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夕食は思い思いの場所で。 日本では考えられない。 |
| 朝食と言っても実にシンプル。 | ![]() |
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度重なる渡渉 |
| 洞窟内は、真っ暗で見たとおり。 本当に歩けるの〜? |
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こわかったー! エマを優しく抱きしめるジョアン。 |
| 食事の準備。 キャンプ生活では重要な作業で〜す。 |
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ヤレヤレ、疲れた〜。 登山口で昼食。 |